畿内の遺跡からは何故か鉄製品がほとんど出てこない
近江や淡路島など、鉄工房の遺跡は周辺にあるにも関わらず、だ
これは長い間謎とされてきた

だが、2018年3月に、この状況は一変した
淡路島の遺跡からカエシのついたヤスが出土し、淡路島の鉄工房は北部九州の傘下であったことが判明したのだ
地理的に畿内勢力と思われていた淡路島は実は既に北部九州の海人族に牛耳られていて、畿内とは別勢力だったわけだ
だから目と鼻の先の淡路島に鉄工房があるにも関わらず、奈良からは鉄製品がほとんど出ないのも当然、ということになる

弥生期の鉄製ヤス出土 淡路で近畿初
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201803/0011093126.shtml
>エックス線写真で分析した結果、先端から約1・5センチ下方に「かえし」が見られた。
>ヤスや釣り針にかえしをつくるには高度な技術が必要といい、鉄器製造が盛んだった九州などから持ち込まれた可能性がある。

>弥生期の鉄製ヤスや釣り針は、山陰や九州北部で出土する例が多い。
>愛媛大東アジア古代鉄文化研究センターの村上恭通センター長は
>「山陰は九州から鉄製漁具を受け入れ、漁民が鉄器の交易を促進した」と分析。
>今回の発見で、漁具が日本海側だけでなく「瀬戸内側を伝わって来た可能性もある」と指摘する。