九州電力は、電力の供給が需要を上回り、需給のバランスが崩れて大規模な停電が起きるのを防ぐ必要があるとして、今週末に全国で初めて九州地方で太陽光発電などを一時的に停止させる「出力制御」を実施する可能性があると発表しました。

九州電力によりますと、この週末の13日と14日は、九州地方では天候がよく、太陽光発電の発電量が多くなると見込まれるうえ、気温が低めに推移するため、冷房などの需要は少ないことが想定されるということです。

このため九州電力は、供給が需要を上回り、電力の需給バランスが崩れて大規模な停電が起きるのを防ぐ必要があるとして、13日と14日の2日間、九州地方で、太陽光などの事業者に一時的に発電の停止を求める「出力制御」を実施する可能性があると11日に発表しました。

出力制御は、火力発電所の発電量を抑えるとともに、余った電気をほかの地域に送っても電力供給が過剰になる場合に行われるもので、仮に実施されれば、離島を除いて全国で初めてとなります。

九州電力は「直前まで天候を見極めたうえで、実施する場合には、12日夕方に正式に指示することにしている。需給バランスを維持するための措置なので、理解をいただきたい」としています。

2018年10月11日 18時20分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181011/k10011667791000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_003