毎日新聞 2018年10月12日 09時01分(最終更新 10月12日 09時01分)

 高松市仏教会が、寺院に持ち寄られたお供え物をお裾分けする活動に取り組んでいる。2016年5月に始め、段ボール100箱以上の食料品などを一人親家庭の支援団体などに渡した。仏具店などからも寺に物資が届けられるようになり、支援が広がっている。【山口桂子】

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社会
おてらおやつクラブ
一人親家庭などをお供え物で支援
毎日新聞 2018年10月12日 09時01分(最終更新 10月12日 09時01分)


集まったお供え物を箱詰め作業する住職ら=高松市で、山口桂子撮影
集まったお供え物を箱詰め作業する住職ら=高松市で、山口桂子撮影
子どもたちから送られてきたはがきを手にする藤井住職=高松市で、山口桂子撮影
子どもたちから送られてきたはがきを手にする藤井住職=高松市で、山口桂子撮影
 高松市仏教会が、寺院に持ち寄られたお供え物をお裾分けする活動に取り組んでいる。2016年5月に始め、段ボール100箱以上の食料品などを一人親家庭の支援団体などに渡した。仏具店などからも寺に物資が届けられるようになり、支援が広がっている。【山口桂子】


 活動は「おてらおやつクラブ」という名称。寺院に寄せられたお供え物を配って貧困問題の解決に役立ててもらおうと、奈良県を中心に全国961の寺院(10月1日現在)が参加する。高松市仏教会では活動に賛同した約20の寺院が、市内にある一人親家庭を支援するNPO法人や子ども食堂など5団体に毎月、食品類を譲っている。

 9月中旬、高松市扇町1の真行寺に市仏教会に所属する寺院の住職20人ほどが集まった。それぞれが持ち寄った果物やお菓子、調味料などの賞味期限を確認し、団体などに送るための箱詰めをした。

 真行寺の藤井秀昭住職(68)は「法事が重なった時などに無駄になってしまう食べ物があったので、食べてもらえるのは助かる」と話す。食品が届いた子どもらからは「次のおやつが楽しみ」などと書かれたお礼のはがきも届く。

 藤井住職は「お寺が社会とつながる活動でもある」。活動に参加する高善寺(同市瓦町1)の鎌田拓子住職(45)も「待っている子たちがいる限り続けたい」と語った。

https://mainichi.jp/articles/20181012/k00/00e/040/212000c
集まったお供え物を箱詰め作業する住職ら
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2018/10/12/20181012k0000e040210000p/9.jpg
子供たちから届いた手紙
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2018/10/12/20181012k0000e040211000p/9.jpg