https://www.asahi.com/articles/ASLBC45C4LBCUHNB00B.html

性犯罪を未然に防ぐため、男子高校生向けの性犯罪の防犯教室を群馬県警が初めて開いた。
これまでは女子向けの講話だったが、犯罪抑止には性別に関係なく知ってもらう必要があるとの考えだ。

11日は県立高崎東高校で開催された。盗撮やDV、ストーカーなどの性犯罪について、県警本部
子ども・女性安全対策課の担当者が、男子生徒約270人に向けて説明資料を映写しながら解説した。

「女性に被害に遭わないように呼びかけてきたが、被害を減らすにも限界がある。どんな行為が犯罪なのか。
大切な人を被害者にしないよう、皆さんも一緒に考えてください」。課員が男子生徒に語りかける。

ストーカー行為は「電車の中で動静を注視したり、スマホで撮影したりするのも、『つきまとい』になることがある」。
県迷惑防止条例では、「ナンパだとしても『ホテルに行こうよ』『エッチしたことある?』と話しかけたり、
しつこくつきまとったりすると、犯罪」。一方で、盗撮について「銭湯で男性が被害に遭う事例も実際にあった。
必ずしも性犯罪の被害者は女性ではない」と説いた。

実際に検挙されると「世間の目が変わる」「新聞に出ることもある」などと不利益に触れ、最後は
「大丈夫と思った行為も、相手は怖いと感じているかもしれない。大切なのは『相手がどう思うか』」と締めた。