トンネルで社員をかがませて新幹線のスピードを間近で体感させる、JR西日本の研修が12日、行われました。

12日、福岡県内のトンネルで行われた研修には、JR西日本の社員4人が参加しました。上下線の間にある深さ1メートルの通路にヘルメットやゴーグルをつけ、身を屈めると、新幹線がすぐ上を通過していきます。この研修は、2015年に福岡県内のトンネルで新幹線の部品が落下し、乗客がけがをした事故を受けて始まりました。最高時速300キロの新幹線のスピードを至近距離で体感することで、安全意識の向上や責任の重さを再認識させるのが狙いだということです。これまで約230人が研修を受けていますが、一部からは問題視する声があがっています。この研修を受けた人から話をきいたというJR西日本の社員は「実際は、高速体感ではなくて恐怖の体感だった」「実際にバラス(砂利)が飛んできたら、死に至る」と話しました。JR西日本は「ほぼすべての社員から『安全意識が高まった』という回答があり、一定の効果が見られる」として、今後も研修を続けていく方針です。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181012-00010013-asahibcv-l27