2018-10-14
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国の史跡および名勝にも指定されている、京都・嵐山。
11月には、地域全体が赤や黄色に色づく、紅葉のシーズンを迎えます。
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また、2015年から一般開放された『竹林』も嵐山の見どころの1つ。
京都市右京区の天龍寺北側にある『竹林の散策路』を、人力車に乗って楽しむ人の姿は1年を通じて途切れることがありません。
ところが、そんな京都を代表する観光名所で、困った問題が起こっています。

■ 竹に刃物で落書き

2018年2月ごろから少しずつ増え始め、4〜5月から急増したといわれる落書き。
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産経ニュースによると、約100本の竹が被害にあったといいます。

『京都の代表的な観光地・嵯峨嵐山地域の竹林で、約100本の竹が刃物のようなもので彫られ、アルファベットやハングルなどの落書きが残されていることが17日、分かった』
産経ニュース ーより引用

竹林を所有する京都市は、被害の拡大を防ぐために、「竹を傷つけないように」という貼り紙を掲出します。
京都市のこの対策は功を奏し、落書きは減少。しかし、少数ながらも竹への落書き行為は続いていたといいます。

この「落書き問題」はネットでも話題に…落書きされた竹の写真がSNSに投稿され、多くの情報が寄せられました。
そんな中、「なぜこういった落書きをするのか」という多くの人の疑問に対し、一部の人からは唖然とするような回答が寄せられます。

■ そんなコトのために竹を傷つけるのか…
■ 呆れて言葉を失う理由

多くの人が指摘した落書きをする理由。それは、とても幼稚なものでした。

─ SNSに投稿するため

インスタ映えなどという言葉がもてはやされる昨今。日本のみならず、海外にも『いいね』が欲しくて過激な写真を撮影し、SNSに投稿する人が一定数いるといいます。

そういった人にとって嵐山の竹林は、とてもよい被写体だったのでしょう。自らの名前や友人・恋人へのメッセージなどを、ナイフを使って竹に彫り、撮影してSNSに投稿していたのです。
竹に落書きをする人に対し、ネットには「呆れた」という声が多く上がります。
(略)

2018年10月13日には、紅葉シーズンを前に京都市職員や地元ボランティアが、落書き防止を訴えるチラシを配りました。

『本格的な秋の観光シーズン到来に合わせ、落書きが禁止されていることを知ってもらい、マナー向上につなげるのがねらい。
関係者らは被害が相次いだ「竹林の散策路」周辺で「落書きは犯罪」などと書かれたチラシやポケットティッシュを手渡し、「竹林保護にご協力ください」などと訴えていた』
産経ニュース ーより引用

「SNSのために竹を傷つける」などの行為は、絶対に許されるものではありません。
多くの人が心癒される竹林が、ワガママな個人の欲求でこれ以上傷つけられないように…多くの人が望んでいます。

※ 全文は記事でご覧下さい。

参考
https://www.sankei.com/west/news/181014/wst1810140018-n1.html
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竹林周辺では観光客らに落書き禁止を呼びかけるチラシなどが配られた=京都市右京区