「神は存在しない」――。
今年3月に死去した天才宇宙物理学者、スティーブン・ホーキング氏。
このほど出版された最後の著書「大きな疑問への簡潔な答え」で、そう結論付けていた。

ホーキング氏はALS(筋萎縮性側索硬化症)と闘いながら偉大な業績を残し、76歳で死去した。
未完成だった最後の著書を遺族や同僚が完成させ、16日に出版した。
同書はホーキング氏が寄せられた質問に答える形で、「宇宙人は存在する」「人工知能は人間をしのぐかもしれない」「時間旅行の可能性は否定できない」といった説を打ち出している。

神については、「神は存在しない。宇宙を司る者はいない」と断言し、 「何世紀もの間、私のような障害者は、神に与えられた災いの下で生きていると信じられていた」「だが私はそれよりも、全ては自然の法則によって説明できると考えたい」と記した。
さらに、「地球外に知的生命体は存在する」と述べ、時間旅行の可能性については「現在の理論では否定できない」と指摘。
「次の100年の間に、太陽系のどこへでも旅行できるようになるだろう」とも予測した。

https://www.cnn.co.jp/fringe/35127106.html