中国当局は新疆ウイグル自治区で住民からDNAなど生体データを採集している。
国際NGO人権組織の「ヒューマン・ライツ・ウォッチ(Human Rights Watch)」は13日、
このような大規模な強制収集は国際人権規約を踏みにじるものだと批判した。

 当局に「全民検診」と呼ばれたこの無料のプロジェクトは、
12歳から65歳までの住民を対象にDNAや血液のサンプル、
指紋、虹彩、血液型などの生体データを集めている。

 トフティ氏は、こうした不合理な新疆地区住民のDNA採取について、
中国移植権威で富裕層や外国人移植希望者のための移植用臓器となる「生きた臓器バンク」とし、
住民を秘密裏に「ドナー登録」しているではないかとの推測を述べた。

 中国衛生部(厚生省)の前副部長・黄潔夫氏は7月26日、AP通信のインタビューで、
国内ドナー登録者は21万人を数え、2020年には、中国は米国を抜いて世界一の移植大国になると主張した。