三浦朱門 ゆとり教育について

できんものはできんままで結構。
戦後五十年、落ちこぼれの底辺をあげることにばかり注いできた労力を、
できる者を限りなく伸ばすことに振り向ける。百人に一人でいい。やがて
彼らが国を引っ張っていきます。非才、無才には、せめて実直な精神だけを
養っておいてもらえばいいんです。

アメリカやヨーロッパは、すごいリーダーも出てくる。日本もそういう先進国型になっていかなければいけません。
それがゆとり教育の本当の目的。エリート教育とは言いにくい時代だから、ゆとり教育と言っただけ。

平均学力なんて低くていい。日本が平均学力を高水準に保ったのは、できもしない落ちこぼれの尻を叩いた結果だ。 
その結果、全体の底上げは出来たが、落ちこぼれの手間ひまをかけたせいで エリートが育たなかった。 
だから日本はこんな体たらくなんだ。したがってこれからは、出来ない非才無才は勉強などできんままで結構。
勉強などせず実直な精神だけ養ってもらいたい。