10/23(火) 7:57配信
パソナが淡路島東海岸に進出へ 12月に本契約

 人材派遣大手パソナグループ(東京)が、兵庫県淡路市岩屋の市有地約2万平方メートルを取得する方向で市と調整を進めていることが22日、分かった。同社はこれまで、島北部の西海岸でカフェ、レストランを展開してきたが、東海岸にも進出を果たす。飲食店を含む複合施設を建設する見通し。(西井由比子、内田世紀)


 同社は農業を軸に地方活性化を目指すとして、2008年に淡路島に進出。その後、淡路市野島蟇浦、野島小学校跡地での「のじまスコーラ」開設を皮切りに、ミエレ、クラフトサーカス、オーシャンテラス、ハローキティスマイル−と、同市の西海岸でカフェ、レストランを次々にオープンさせてきた。

 カフェ、レストランはいずれも海に面した場所で眺望が良く、集客施設が従来少なかった西海岸へ観光客を呼び込むことに成功。17年夏には県立淡路島公園(淡路市楠本)にアニメのテーマパーク「ニジゲンノモリ」を開設し、今年5月には宿泊棟も整備した。日帰りが多いとされる淡路島で、宿泊棟を拠点にしたネットワーク型の観光活性化に乗り出している。

 今回取得を計画している土地は、同市の文化施設「アソンブレホール」の隣接地。明石海峡大橋を降りてすぐ、大橋も見える好立地ながら、未利用のままだった。交流人口の増加、雇用の創出などにつながる土地活用を目指し、同市が6月下旬に土地利用事業者の公募を開始。期限内に応募したのはパソナ1社で、住民代表らでつくる選定審議会を経て8月中旬、同社と土地売買の仮契約を締結した。

 その後の台風20、21号襲来で、護岸が計約40メートルにわたって崩壊したが、条項に基づきそのまま引き渡す。本契約は、市会12月定例会で承認を得た後に締結する予定。同社は「西海岸に限定せず事業を展開し、観光客を呼び込み島の活性化に貢献したい」としている。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181023-00000004-kobenext-bus_all
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