内戦が続くシリアで武装組織に3年余りにわたって拘束され、解放されたフリージャーナリストの安田純平さんは、日本に向かう経由地のトルコ・イスタンブールに到着し日本時間の今夜にも帰国するものとみられます。安田さんは、機内でNHKの取材に応じ、拘束されていた3年を「地獄だった」と振り返りました。

フリージャーナリストの安田純平さんは2015年、シリア内戦の被害の実態などを取材するため、シリア北西部のイドリブ県に入り3年4か月にわたって現地の武装勢力に拘束されたのち、23日になって、無事に解放されたことが明らかになりました。

安田さんは24日、イドリブ県と国境を接するトルコ南部のハタイ県の入管施設を出て、飛行機で日本に向かう経由地のイスタンブールに到着しました。

イスタンブールに向かう機内でNHKの取材に応じた安田さんは、拘束されていた3年について「地獄だった。身体的なものも、精神的なものも、きょうも帰されないと考えるだけで、日々、だんだんと自分をコントロールできなくなってくる」と振り返りました。

また、今後の生活については「3年間、自分自身、全く前に進んでいないので世の中がどうなっているか分からない。これからどうなるか、どうしていこうか、全く分からず、心配だ」と話しました。

安田さんは、このあとイスタンブールを発ち、日本時間の25日夜にも、帰国するものと見られます。

2018年10月25日 4時47分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181025/k10011684741000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_016
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■安田純平さん、トルコ南部からイスタンブールに向かう 機内での主なやり取り

※省略

大丈夫です。大変お騒がせして申し訳ないと思っています。体調は大丈夫です。

ー解放された今の心境は

非常にうれしいです。3年間、全く自分自身、前に進んでいないので、世の中がどうなっているか全く分からない状態です。これからどうなるか、どうしていこうか、全く分からない状況で、その辺の心配はあるんですけども。

ー非常に苦しかったですか?

それは地獄ですよ。身体的なものもありますけども、精神的なものも、きょうも帰されないと考えるだけで、日々だんだんと自分をコントロールできなくなってくる。監禁されている独房の中にいるという状況が当たり前の生活のように感じ始めていて、そのことに驚いて、そのことを感じること自体、非常につらいというか。

※省略

ー解放された瞬間というのはどんな?

荷物をすべて奪われたので、そのことがとにかく頭にきている。3年、40か月全く仕事も何もできなかったうえに、すべての資産であるカメラであったり仕事のための道具それまで奪われたというか、そこまでするかという。解放の瞬間はまずそれですね。

※省略

ーその時の気持ちとしてはどうでしたか。ほっとしたとか?

いや、とにかく荷物がないことに腹が立って、ということと、トルコ政府側に引き渡されるとすぐに日本大使館に引き渡されると。そうなると、あたかも日本政府が何か動いて解放されたかのように思う人がおそらくいるんじゃないかと。それだけは避けたかったので、ああいう形の解放のされ方というのは望まない解放のされ方だったということがありまして。

※省略

ー日本に帰って伝えたいことはありますか?

伝えたいこと?40か月ほとんど何もできない状態で、新しいものが何もない状態ですね、ずっとこの過去を振り返るような状態みたいなんですけど、そうなると、おそらく皆さんは充実した人生を送ってらっしゃると思うんですけど、何もできない状態になると、なんでもっといろんな事しなかったんだろうとか、なんでもっと力を入れてやらなかったんだろうとか、そういう、やれたはずなのにやらなかったという事をものすごく後悔して、やれる時に何かをやれる時にそのこと自体を大事にしたいなと自分でも思いますし、少しでも心当たりがある方は、何もできなくなった時が本当につらいので、できるときにもうちょっとなんかやってみるといいんじゃないかと

2018年10月25日 6時22分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181025/k10011684821000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_003

★1が立った時間 2018/10/25(木) 07:25:17.05
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