内戦下のシリアで武装組織に拘束され、３年４か月ぶりに帰国したジャーナリストの安田純平さん（４４）が２日、東京都の日本記者クラブで記者会見し、拘束された経緯などを明らかにした。取材のためシリアに向かったが、国境を越えた直後に車に乗せられ、拘束されたという。
安田さんはスーツ姿で会場に姿を見せ、冒頭、「解放にご尽力いただいた皆さん、ご心配をおかけした皆さんにおわびします」と頭を下げた。「私の行動で日本政府を当事者としてしまい、申し訳ない」と謝罪し、「何が起きたのか可能な限り、話すのが私の責任」と述べた。
外務省がシリア全土に「退避勧告」を出す中、シリア入りを強行した理由については「（イスラム過激派組織）イスラム国の資料を入手し、現地で取材をしたいと思った」と説明。「自己責任」との指摘については、「紛争地にあえて入っていった以上、何かあった場合は自業自得だと考えている」とした上で、「（日本政府には）できる限りの努力を続けてもらった」と感謝した。
今後の取材活動については「全くの白紙」と話した。
2018年11月02日 13時42分
YOMIURI ONLINE
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