自分も14%リスクが上昇したとか、意味がよくわからなかったので、元の論文のデータを見てみた。
元の英文記事では、http://med.stanford.edu/news/all-news/2018/10/older-fathers-associated-with-increased-birth-risks.html
宝くじの当たる確率の話が出ていて、（例えば0.00001%が0.00002%に上昇すれば確率（リスク）は100%増加）
この研究を主導した研究者自身が“But that’s a relative increase. Because your chance of winning the lottery
started very small, it’s still unlikely that you’re going to win the lottery. This is a very extreme example,
but the same concept can be applied to how you think about these birth risks.”と認めている。
記事の元となった論文を見てみる。
Association of paternal age with perinatal outcomes between 2007 and 2016 in the United States: population based cohort study
https://www.bmj.com/content/363/bmj.k4372
この論文の中のTable 1におおもとのデータが出ている。それによると、この研究に参加した父親の年齢による分類は
<25才 6319860人 (15.6%) 25-34才 18289776人 (45.1%) 35-44才 8476310人 (20.9%) 45-54才 1 091848人 (2.7%) 55才以上 111130人 (0.3%) 年齢不詳 6240 981人
そして、それぞれに嫁の年齢の分布も出ている。
<25 の男性の嫁の年齢分布
<20才の嫁 5475967人 (86.7%)
20-29才の嫁 808886人 (12.8%)
30-39才の嫁 34765人 (0.5%)
40才以上の嫁 242人 (0.0%)
25-34の男性の嫁の年齢分布
<20才の嫁 3621663人 (19.8%)
20-29才の嫁 13 646776人 (74.6%)
30-39才の嫁 1017567人 (5.6%)
40才以上の嫁 3770人 (0.0%)
35-44の男性の嫁の年齢分布
<20才の嫁 324652人 (3.8%)
20-29才の嫁 4407694人 (52.0%)
30-39才の嫁 3720600人 (43.9%)
40才以上の嫁 23364人 (0.3%)
45-54の男性の嫁の年齢分布
<20才の嫁 42161人 (3.9%)
20-29才の嫁 382294人 (35.0%)
30-39才の嫁 629762人 (57.7%)
40才以上の嫁 37631人 (3.5%)
55才以上の男性の嫁の年齢分布
<20才の嫁 5478人 (4.9%)
20-29才の嫁 41164人 (37.0%)
30-39才の嫁 58389人 (52.5%)
40才以上の嫁 6099人 (5.5%)
そして父親の年齢による、子供の障害については（数字は左から<25 25-34 35-44 45-54 55以上）
Premature birth (<37 weeks)（早産）745615人 (11.8%) 1902785人 (10.4%) 993011人 (11.7%) 154819人 (14.2%) 17867人 (16.1%)
Assisted ventilation（補助呼吸） 200197人 (3.2%) 547699人 (3.0%) 259905人 (3.7%) 37986人 (3.5%) 4178人 (3.8%)
Admission to NICU（集中治療室に入室）385777人 (6.1%) 1095543人 (6.0%) 563784人 (6.7%) 89329人 (8.2%) 10648人 (9.6%)
Seizures（発作）1715人 (0.0%) 4409人 (0.0%) 2000人 (0.0%) 300人 (0.0%) 33人 (0.0%)
など。母親への障害に関しては、
Gestational diabetes（妊娠糖尿病）185717人 (2.9%) 967204人 (5.3%) 661093人 (7.8%) 104321人 (9.6%) 10746人 (9.7%)
Pre-eclampsia（妊娠中毒症）297358人 (4.7%) 832200人 (4.6%) 385532人 (4.6%) 54894人 (5.0%) 5769人 (5.2%)
などとなっている。これらのデータをどう分析したのかは、自分にはわからないが、、
