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そして「受精率」「着床率」「妊娠率」「流産率」の男女年齢別グラフを見てみる。
(理由はわからないが、グラフへのリンクがNGワード扱いで貼れなかった)

「受精率 Fertilization rate」
論文のFigure 2
受精率はどのグループも80〜82%であまり変わらない感じ。

「着床率 Implantation rate」
論文のFigure 4
母親が35〜38歳で父親が30歳未満のカップルはそもそも非常にまれだと思うので
このケースは除外するとして、(実際、この研究の中でサンプル数が30と最小)

母親が30歳未満の場合は、父親の年齢に関わらず40%ぐらいで推移。
母親が30歳〜34歳だと、35%前後〜30%で、父親の年齢が上がるにつれ緩やかに下降。
母親が35歳〜38歳だと、父親の年齢に関わらず20%ぐらいで推移。

「妊娠率 Pregnancy rate」
論文のFigure 5
母親が35〜38歳で父親が30歳未満のケースは除外するとして、

母親が30歳未満の場合は、父親の年齢に関わらず60%ぐらいで推移。
母親が30歳〜34歳だと、55%前後〜50%で、父親の年齢が上がるにつれ緩やかに下降。
母親が35歳〜38歳だと、父親の年齢に関わらず40%ぐらいで推移。

「流産率 Miscarriage rate」
論文のFigure 3
母親が35〜38歳で父親が30歳未満のケースは除外、
父親[30〜32歳]母親[35〜38歳]の流産率0も極端なので除くとして、

母親が30歳未満の場合は、父親の年齢に関わらず6〜10%ぐらいで推移。(高齢の父親の方が流産率はむしろ下がっている)
母親が30歳〜34歳だと、10%〜13%前後で、父親の年齢が上がるにつれ緩やかに上昇。
母親が35歳〜38歳だと、15%〜17前後%で父親の年齢が上がるにつれやや強めに上昇。

といった感じだ。

以上のデータを見た結論としては、少なくとも体外受精では、
<1>30歳未満の若い女性にとっては、男性の年齢による不妊への影響は無いに等しい。
   男性の年齢が左から、30歳未満、30〜32、33〜35、36〜38、39〜41、42歳以上で
   着床率(約42>41>39>37>41>46%)、妊娠率(約58>58>57>57>57>62%)、流産率(約8>7>8>9>6>3%)

<2>女性は、30歳未満と比べ、30〜34歳、35〜38歳では、
   着床率(約40>35〜30>20%)、妊娠率(約60>55〜45>40%)が顕著に低下、流産率(約6〜9<9〜12<11〜17%)が
   顕著に上昇。

<3>高齢の男性は、30歳未満の若い女性との体外受精では、男性の年齢による不妊への影響は無いに等しい。
   30歳以上の女性との体外受精の場合、男性の年齢による不妊への影響は多少見られる。

   30〜34歳の女性との体外受精の場合、
   男性の年齢が左から、30歳未満、30〜32、33〜35、36〜38、39〜41、42歳以上で、
   着床率(約38>35>34>32>28>34%)、妊娠率(約55>52>51>47>45>50%)と男性の年齢が上がるにつれ緩やかに下降傾向、
   流産率(約11>9>9>12>13>11%)は緩やかに上昇傾向

   35〜38歳の女性との体外受精の場合、
   着床率(約38>19>21>22>21>21%)、妊娠率(約52>30>40>42>40>38%)で男性の年齢の影響はほぼ横ばい。
   流産率(約14>0>11>14>15>17%)でやや上昇傾向

と言える。