日本海の冬の味覚 ズワイガニ漁解禁 福井

2018年11月6日 7時16分
NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181106/k10011699831000.html

日本海の冬の味覚、ズワイガニの漁が6日解禁となり、福井県沖では日付が変わると同時に一斉に漁が始まりました。
漁が解禁になったのは富山県から島根県の沖にかけての日本海で、福井県に水揚げされるズワイガニは「越前がに」のブランド名で知られています。

越前町の越前漁協では、5日夜10時ごろに底引き網漁船およそ40隻が沖合およそ30キロの漁場を目指して出港しました。

日付が変わると同時に一斉に海に網が入れられ、1時間半ほどして引き上げると、大きいものでは甲羅の大きさが10cm以上もあるズワイガニが、船の上に山ができるほど水揚げされました。

漁師たちはカニをオスとメスに分け、ほかのカニを傷つけないよう爪にバンドをつけたり、福井県で水揚げされたことを示す黄色いタグを取り付けつけたりしていました。

泉誠船長は「1回目の水揚げはまずまずの成果です。おいしいカニを食べてもらって多くの人に幸せな気持ちになってもらいたい」と話していました。

越前がにはことし9月、国が各地の特産品の名称を知的財産として保護する「GIマーク」にカニとしては全国で初めて登録されたほか、3年前からは大きさや形が優れたものを最上級ブランドの「極」として売り出すなど、ほかの産地との差別化が進められています。

福井県のズワイガニ漁は、オスは来年3月まで、メスはことしいっぱい行われます。