>>111

ハッカーは大学教育では生み出せないという論には修正すべき点がある

アメリカのように大学の卒業が極限まで難しいと、小学生ぐらいから大学での準備
を進めるわけだが、子供が凡人の域を超えていたり(特定領域に特化した)オタクだと、大学に入学する以前に大学で学ぶべき知識の大半
(体系的ではないが社会で通じる実践的なスキルや知識)を獲得することになる

アメリカでは学校にもよるが、専門的な技術を学ぶコースが小学校から用意されているし、子供向けの大学のサマースクールもある
(日本では、これを発想力を高めるという休暇という名の放置に置き換えたが、アメリカの子供は大学のサマースクールや、その他の高等教育を受けていたわけだ)

となると、大学にはあくまでも復習としていくことになり(自己流でない体系的な知識を身につけることも復習に含める)
生徒にとっての関心事は、本人と同レベルの同級生と出会って、共同で何か革新的なものを作るということになる
無論、無から何かを作るためのインプットは、小学校の段階から大量に行われている

これがポール・グレアムのいうところの、成功するベンチャーの要素であり、発想が新しいからという程度ではなく
元から優秀で技術力のある人間が一箇所に集まり多くの時間を過ごして、大量の時間をつぎ込んだからベンチャーが成功するという分析の裏付けとなる

つまり早期教育を自由化され、儒教科挙のないアメリカならではの教育システムが、小学生、中学生、高校生を大学・大学院レベルの学問に導き
ハッカーを生み出すという流れだ