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女子中学生の死亡 いじめ原因で自殺の可能性 東京 八王子
2018年11月6日 18時23分

ことし8月、東京八王子市で部活動をめぐるSNS上のトラブルから不登校になっていた中学2年の女子生徒が電車にはねられて、その後死亡し、市の教育委員会は、生徒がいじめが原因で自殺した可能性があるとして第三者委員会を設置して調査を始めることになりました。

ことし8月、東京八王子市のJRの駅で市内に住む中学2年の永石陽菜さんが電車にはねられ、その後、死亡しました。

市の教育委員会によりますと、永石さんは去年の夏、家族旅行で部活動を休んだことについて、SNSで上級生から非難されたことをきっかけに不登校となり、今年度から別の市立中学校に転校しましたが、その後もほとんど登校していなかったということです。

生徒の自宅には上級生や同級生との人間関係に悩んでいるという内容のメモが残されていたということで、教育委員会は、生徒が部活動でのいじめが原因で自殺した可能性があるとして有識者による第三者委員会を設置して調査を始めることになりました。

当時の状況や死亡したこととの因果関係のほか、学校の対応に問題がなかったかどうか、関係者から聞き取りを行う方針です。

転校前の中学校校長「初期対応に問題 調査に協力」

亡くなった永石陽菜さんが不登校になって転校する前に通っていた中学校の川上智校長は「去年、両親から部活動内でSNS上のトラブルがあると相談を受け、その後、仲裁に当たった顧問の教諭から解決したという報告を受けた。ことし9月に、親からいじめで苦しんで亡くなったと聞き、いじめがあり、重大事態という認識で大変重く受け止めている。学校の初期対応に問題があったと感じていて、調査にはできるかぎり協力していきたい」と話していました。

八王子市教委 学校教育部長「誠心誠意対応したい」

八王子市教育委員会の設樂恵学校教育部長は「転校前の学校でいじめがあったと考えており、何かしてあげられることがなかったのかと後悔している。家族の心情に対しても至らないところもあり、今後はできるかぎりの調査をし、誠心誠意対応したい」と述べました。