上田市や静岡県などで高齢者を狙って床下の除湿工事を繰り返したと見られる神奈川県の男ら15人が特定商取引法違反の疑いで警察に逮捕されました。
正規の90倍の費用を請求されたケースもありました。

特定商取引法違反の疑いで逮捕されたのは、主犯格とみられる神奈川県横浜市の建築作業員浦谷翔馬容疑者27歳と、韓国籍の柳貴典容疑者26歳ら15人の男です。
警察によりますと、15人は今年3月から8月にかけて、上田市や静岡県焼津市などで60代から90代の男女12人の家を訪ね、「床下の除湿工事が必要」と言って、契約に必要な書類を交付しなかったなどの疑いがもたれています。

男らは「三神建設」という会社名を名乗り、適正価格の6倍から90倍を超える金額を請求していたということです。
被害にあった上田市の90代の男性は、今年6月に自宅を訪れた男らに台所や風呂場の湿気を指摘され、調湿剤をまかれ108万円を支払いました。

さらに、追加の床下工事で再び108万円を請求され、男性の妻が近くの銀行で現金を払い戻そうとした際、不審に思った銀行員が警察に連絡し事件が発覚しました。
最初に窓口で応対した担当者は、同じ日に複数回払い戻そうとしたことなどから不審に感じたということです。

同じような被害は、千葉や山梨などでも確認されていて、被害は少なくとも400件、総額は1億円に上っています。
県内では上田市のほかに千曲市などでわかっているだけで数件の被害があり、警察が余罪を調べています。

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