狂乱の渋谷ハロウィンから約1週間。渋谷区による事前の注意喚起も虚しく、複数の逮捕者が出るなど一部が暴徒化した。そんな中、区に対して「禁止しろ」「中止しろ」「廃止を宣言して」などの苦情が300件以上寄せられているという。

区が税金をかけて大々的に仮装を呼びかけているわけでもなく、渋谷区広報コミュニケーション課の杉山課長は「センター街やスクランブル交差点であれば、騒いでも許される場所だと思われてしまっている」と頭を抱える。杉山課長に、来年以降のハロウィン対策について話を聞いた。

●渋谷区として主催していない

ーー区に最も多く寄せられた苦情の内容が、ハロウィンの「禁止」「廃止」「中止」を求める声だったそうですね

「苦情は全部でメールが300件ほど、電話が数十件寄せられました。ですが渋谷区はそもそも何も開催しておらず、勝手に渋谷に人が集まってくるという状態にあります。そのため、そもそも中止や禁止するというのは難しいです。

我々は交通規制をすることも逮捕することもできません。警察と連携はしていますが、事前に呼びかけることしかできないのが悩みどころです」

ーー他にはどのような苦情があったのでしょう

「川崎市のように、『渋谷区が管理したイベントやパレードを企画しろ』というものが多くありました。

川崎市は毎年、駅前の大通りを規制し、参加費千円を支払った仮装者が踊り歩くパレードを主催しています。確かにイベントを有料化するというのは、一つの方向性として考えられるところではあります。

ただ、渋谷の場合、センター街に限らず、道玄坂など様々なエリアに人が集まります。非常に広範囲なので、例えば『センター街のここからここまでは有料』と決めたとしても騒ぎが収まるかと言えば難しいでしょう。

有料化をしたところで解決するのかも疑問です。私も31日の夜から街で様子を見ていましたが、数年前に比べて仮装している人の比率が減っていると感じました。むしろ、騒ぎを見に来ている人や、酒を飲んでただ暴れたい人が一定数います」

●大宮や熊谷など県外ナンバーの車も

※省略

ーー区が主導する形でイベントをするのは難しいのでしょうか

※省略

イベントは制御できる時間帯と場所があってできるものです。今年のハロウィンは水曜日でしたが、前の週の金曜夜から騒ぎが続きました。夕方に人が集まり出し、終電の時間を超えても早朝まで人が残ります。普段よりも、大宮や熊谷など県外ナンバーの車も多く見かけました。車からは降りず、電飾をつけた車で街をぐるぐる回るんです。車高が異様に低く、ドリフトをする車もいてとても危なかったです。

時期は違いますが、渋谷区では2年前からカウントダウンイベントを行なっています。スクランブル交差点などを交通規制した大がかりなもので、今年は約10万人が集まりました。過去には逮捕者も出ていたカウントダウンですが、イベント化することで企業からの協賛も得て、うまくいっている事例です。ですが、ハロウィンとカウントダウンには大きな違いがあります」

●条例は「将来的なアイデア」

ーー条例の制定は検討していますか

「2014年に改正された神奈川県逗子市の条例が、参考になると考えています。逗子市は海水浴場での騒音や酔っ払いに悩まされていましたが、砂浜での飲酒やバーベキュー、拡声装置を使用して音楽を流すことを禁止したところ、平和なビーチが戻ってきているそうです

『仮装禁止にしろ』という声もありましたが、どこから仮装にするのか線引きも難しいですし、現実的には難しいでしょう。飲酒にしても、条例でどこまで禁止行為を定められるのかはまだ不透明ですが、将来的なアイデアとして対応は加速させていきます

新しい条例を作らなくても、ごみ捨てを罰則の対象としている『きれいなまち渋谷をみんなでつくる条例』(きれまち条例)が適用できるのではないかという考えもあります。千代田区は2002年、全国で初めて歩きたばこに罰則を設ける条例を制定し、毎年数千件の過料処分を行なっています。では渋谷区ではどうするのか。人件費をかけて委託し、パトロールを強化するのか。実効性をどう高めていくのかも考える必要があります」

(弁護士ドットコムニュース)
2018年11月07日 09時42分
https://www.bengo4.com/internet/n_8812/

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