[ワシントン 7日 ロイター] - 米下院の民主党トップ、ペロシ院内総務は7日、中間選挙で民主党が下院で過半数を奪還したことを受け、トランプ政権への監視を強めていく姿勢を示した。

ペロシ氏は中間選挙から一夜明けた7日に記者会見を行い「われわれには憲法で規定された監視の責任がある」と説明。「われわれは好んで戦おうとしているわけではない。ただ、前進するために必要であれば戦うつもりだ」と語った。

その上で「民主党や共和党という以上に、トランプ政権に対する権力の抑制と均衡(チェック・アンド・バランス)を取り戻すことが重要だ」と強調した。

下院の委員会では多数派の民主党からトップが選出される。各委員会は今後、トランプ氏が自発的な公表を控えている納税申告書や、公務と事業の利益相反問題、2016年米大統領選を巡るロシア疑惑について厳しく追及していくとみられる。

一方トランプ氏は、下院で民主党が政権に対する調査に向け権限を行使しようとすれば、超党派による協力を断念し、反撃に出ると警告した。

トランプ氏は「民主党に対して同じことをする。政府機能は停止し、われわれは民主党を非難する」と語った。

2018年11月8日 / 11:49
ロイター
https://jp.reuters.com/article/bc-world-idJPKCN1ND08P