高級家具を販売する匠大塚(東京都中央区、大塚勝久会長)は7日、高島屋大宮店(さいたま市大宮区)に12月7日に出店すると発表した。県内では春日部本店(春日部市)に続いて2店舗目。大塚会長が創業した大塚家具はお家騒動で娘の大塚久美子社長が経営権を握ったが、業績不振に陥っており、現在、最大8割引の在庫一掃セールを実施するなど苦戦している。対照的に匠大塚は今後、首都圏に積極的な出店攻勢をかける考えだ。

匠大塚が高島屋大宮店にオープンする店舗は地下2階でフロア面積は455平方メートル。ダイニングテーブルやソファ、ベッド、収納家具などを販売する。また、来年に首都圏の百貨店に2、3店舗の出店を計画している。同社によると、県内でも検討しているという。

大塚家具は平成26年に勝久氏と久美子氏が経営方針をめぐり対立。27年3月の株主総会で久美子氏へ支持が多く集まり、退任した勝久氏は匠大塚を立ち上げた。一方の大塚家具は、お家騒動によるイメージダウンやニトリなどとの競争激化で業績が低迷。5月に創業地、春日部のショールームも閉店に追い込まれた。

11/8(木) 7:55
産経新聞
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