脱線した特急列車「プユマ号」の先頭車両=10月22日、台湾・宜蘭県、西本秀撮影
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台湾東部で10月に起きた脱線事故で、事故を起こした「プユマ号」をつくった日本車両製造は、運行する台湾鉄道に対し、設計ミスの見つかった計36車両を全て修理すると伝えた。安全装置「自動列車防護装置」を運転士が切った場合、運行管理者に自動で情報が伝わるように改める。

脱線事故は10月21日に発生し、200人以上が死傷した。運転士は台湾検察の調べに、事故が起きる約30分前に安全装置を自分で切ったことを認めている。

この事故をめぐって、日本車両は今月1日、車両に設計ミスがあったと発表。台湾鉄道は翌2日、同社に改善要請を出した。日本車両によると、本来は速度が出すぎた場合に減速する安全装置のスイッチを運転士が切ると、運行管理者(指令員)に情報が自動的に伝わるはずだったが、設計ミスで自動で伝わらなかった。そこで、指令員に情報を送る無線電話システムと安全装置を結ぶ配線を見直すことに決めた。(友田雄大)

2018年11月8日09時26分
朝日新聞デジタル
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