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外国為替
2018年11月8日 / 18:09 / 31分前更新
独CDU党首候補の保守派メルツ氏、「ユーロ安は国内に追い風」
[ベルリン 8日 ロイター] - ドイツの与党、キリスト教民主同盟(CDU)の党首選でメルケル首相の後継者として立候補している保守派のフリードリヒ・メルツ氏は8日、通貨ユーロがドイツにとって安過ぎる一方、その他のユーロ圏加盟国にとっては高過ぎる水準にあるとした上で、「弱い」ユーロはドイツにとって追い風だとの見方を示した。英王立国際問題研究所(チャタムハウス)主催の討論会で語った。

かつて政争に敗れた実業家のメルツ氏はこのたび、政界に返り咲こうとしている。党首の後継争いの初期段階でリードしており、党首となった場合は2019年にも首相の座に就く可能性がある。

メルツ氏は「ほとんどの国民が反対している金融政策が、われわれの利益となっていることは否めない。基本的にドイツの追い風となっている」と述べた。「ユーロは現在、ドイツ経済にとって弱過ぎる水準だが、ほとんどのほかの国にとっては強過ぎる」と語った。「ドイツは欧州連合(EU)内で恩恵を受けている。それ以外でも現在の通貨政策によって中国や米国、その他の地域との貿易で恩恵を受けている」とした。

ユーロの為替相場をどうするかとの質問に対して、ドイツは単一通貨制度の恩恵を受けているため「欧州の協調関係においてより多くの責任がある」と答えた。「EUの繁栄のためにわれわれは他国よりも多く貢献する必要があることを国民に伝えないといけない」とした。

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