7日にミネベアミツミが株式公開買い付け(TOB)の実施を発表したユーシン株の不自然な値動きが市場の話題になっている。TOBの発表は同日取引が終了した午後3時だったが、発表前から商いを伴って大きく上昇していたからだ。不正な取引を監視する日本取引所自主規制法人は、売買データの分析など具体的な調査に着手した。

7日のユーシン株の終値は前日比13%(99円)高の867円。午前中は株価はほとんど動いていな…

2018/11/9付日本経済新聞 朝刊
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO37532030Y8A101C1DTD000/
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■TOB受けたユーシン株、統合期待で12年ぶり高値−前日謎めく上げも

自動車電装品メーカーのユーシンの株価が8日の取引で連騰。極小ベアリングの世界的メーカーであるミネベアミツミが7日、株式公開買い付け(TOB)で完全子会社化すると発表し、両社のシナジー効果を期待する投資家からの買いが膨らんだ。

ユーシン株は一時13%高の984円と2006年9月以来の高値を記録、ミネベアによるTOB価格(985円)にさや寄せした。ミネベアも一時13%高の1938円と大幅反発し、上昇率は昨年11月9日(14%)以来、1年ぶりの大きさとなった。

※省略

スーチョーCSSDキャピタル・マーケッツの日本株責任者、アンドルー・ジャクソン氏(シンガポール在勤)は電話取材で、「これほどあからさまな例は久しぶりだ」と指摘。「調査しなくてはならない。何も出てこなかったら驚きだ」と話した。

ミネベアとユーシン、金融庁の担当者は7日の株価の動きについての回答を控えると述べた。

2018年11月8日 11:34 Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-11-08/PHURJP6KLVR501?srnd=cojp-v2