2018年11月9日 18時50分
平成も残すところ、あと半年。
そんな中、20代30代の間で「平成のうちに結婚したい」という機運が、にわかに高まっているという情報が。
調べてみると、確かに駆け込み需要を取り込もうというビジネスが盛況です。「平成駆け込み婚」とも呼べるこの現象、底流には“平成ならでは”の時代感覚がありそうです。(経済部記者・寺田麻美)

東京・港区にあるウエディングドレスの試着室。10月下旬、ここに姿を見せたのは、平成生まれの勝部栞さん、28歳。婚約者とともに、結婚式で着るドレス選びにやってきました。

挙式は、平成が終わる間際の来年4月27日。
まさに平成の終わりを意識して、日取りを決めました。

ことし4月にプロポーズを受けてすぐに、平成のうちに挙式したいと持ちかけたそうです。

「せっかくなら平成のうちに結婚したいなと。学生時代を過ごしてきてたくさんの思い出があるし、会社に入った時は先輩たちに『平成生まれか〜!』と言われてきた世代で、すごく思い入れがある。新年号よりは、締めくくりとして結婚という形で平成を終わらせたい」(勝部さん)

一方、婚約者の山口和洋さんは、昭和生まれの32歳。当初はそんなにこだわること?と思ったそうですが…。

「自分は、あまり意識していなかったが、話をしていくうちにいいきっかけだなと思った。自分は昭和生まれだが、物心がついてきた時はすでに平成で、平成を生きてきた感じがある。平成の最後に式を挙げて、新しい年号とともに新生活がスタートするわけで、いい区切りになる」(山口さん)

平成駆け込み婚を狙え
こうしたニーズに応えようと、ブライダル業界も動いています。

横浜市内のホテルでは、その名も「平成かけこみプラン」を用意。挙式と披露宴のほかに、平成元年開通のベイブリッジを眺めるクルージングのチケット、それに前撮りの写真撮影が平成最後の年にちなみ31%オフになる特典がついています。

お得感もあって、ことし7月から10月までで申込件数は28組と、想定を上回る反響だとしています。

全文
https://www3.nhk.or.jp/news/business_tokushu/2018_1109.html
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