ご当地キャラクターの日本一を決める「ゆるキャラグランプリ」で、三重県四日市市が市のキャラクターを1位にするため、投票に必要なIDを大量に作成して職員に配り組織票を投じていたことがわかりました。市は「市民にご迷惑をかけて申し訳ない」としています。

三重県四日市市はことしの「ゆるキャラグランプリ」に「こにゅうどうくん」というキャラクターをエントリーしています。市ではキャラクターを1位にしようと投票に必要なIDを増やすため、先月末までのおよそ3か月間で職員が勤務時間外に私用や業務用のパソコンを使っておよそ2万に上るフリーメールのアドレスを作成したということです。

そして、各部局に配って投票を呼びかけ、組織票を投じていたということです。
市は具体的な組織票の数は不明だとしていますが、こにゅうどうくんは今月1日の時点でおよそ118万票を獲得し暫定1位になっているということです。

四日市市観光交流課の小松威仁課長は「四日市への認知が高まればと思った。こにゅうどうくんを応援する市民にご迷惑をかけて大変申し訳ない」と話しています。

順位は今月18日に確定しますが、市はエントリーし続けるかどうかは「ゆるキャラグランプリ」の実行委員会の判断にゆだねたいとしています。

■ほかの自治体でも

「ゆるキャラグランプリ」の投票に必要なIDを、組織的に大量に作成する方法はほかの自治体でも行われています。

「ゆるキャラグランプリ」のホームページで現在2位となっている福岡県大牟田市では、通信業者に依頼しておよそ1万のIDを作成していました。

大牟田市は、パソコンの操作に不慣れな高齢者などが公共施設で投票できるようIDを取得したと説明していますが、市の職員も勤務中にこれらのIDを使って投票していたということです。

また、3位になっている大阪府泉佐野市でも市の職員が5000以上のIDを作ったうえで職場や市内の企業に投票を呼びかけていたということです。

泉佐野市は、「ゆるキャラグランプリの上位に入ると知名度向上などPR効果が大きいため、市のプロモーションの一環として行っていた」と話しています。

■実行委員会の見解は

ゆるキャラグランプリの実行委員会によりますと、投票に必要なIDを取得するには、メールアドレスが必要で、投票は1つのIDにつき1日1回というルールを設けています。

しかし、個人や組織が複数のIDを取得することについて、特に取り決めはないということです。

実行委員会は「『ゆるキャラ』への投票という趣旨から、あまり厳格なルールで運用することは考えおらず、チェックも難しい」としたうえで、「自治体の方々には、投票で1番を狙うことだけではなく、グランプリへの参加を通じて地域の人たちがまとまったり、地域を広く知ってもらったりすることが大事であることを理解してもらいたい」と話しています。

2018年11月9日 12時56分
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