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名古屋の路上強盗 現場に別の男 複数の人物による犯行か
2018年11月9日 17時48分

8日、名古屋市の路上で男性が男に体当たりされ、およそ3800万円が入ったバッグを奪われた事件で、バッグを奪った男とは別の男が逆の方向へ走り去る姿が目撃されていたことが、警察への取材でわかりました。現場近くでは走り去る不審な黒い車も目撃されていて、警察は複数の人物による犯行とみて捜査しています。

8日午後2時半ごろ、名古屋市中区栄の路上で78歳の男性が後ろから男に体当たりされたうえ、およそ3800万円が入ったショルダーバッグを奪われ、警察は強盗事件として捜査しています。

警察によりますと、現金は、男性と一緒にいた女性の勤め先が不動産を売却して得たもので、この会社の社長に頼まれて市内の金融機関で受け取り、2人で会社の事務所まで運ぶ途中だったということです。

これまでの調べで、バッグを奪った男は東の方向へ走って逃げたことがわかっていますが、これとは別の男が、事件直後に現場から西の方向へ走り去る姿が目撃されていたことが、警察への取材で新たにわかりました。

また、直後に不審な黒い車が走り去る様子も目撃されていて、警察は複数の人物による犯行とみて防犯カメラの映像を解析するなど捜査を進めています。

防犯カメラに2人の男

NHKが入手した、現場近くに設置された防犯カメラの映像には、事件が起きた午後2時半ごろ、黒っぽい服を着た男が、手にバッグのようなものを持ち、猛スピードで、画面左から右、東の方向へ走り去る様子が写っています。

また、別の防犯カメラには、同じ時間帯に、黒っぽい服にマスク姿の2人の男が、画面奥から手前の事件現場に近づく様子が写っていて、直後に、このうちの1人が、画面右から左、西の方向へ走り去る姿が捉えられています。

この男は手に何も持っておらず、東へ走り去った男とは別の人物とみられます。これらの映像は、いずれも警察に提供されているということで、警察が解析を進めています。

目撃した男性「細身の男2人を見た」

現場近くで2人組の男を目撃した男性は「身長1メートル70センチくらいの小太りの男と、細身の男の2人を見ました。『泥棒』という声がしたのでその方向を見ると、男の1人が西のほうへ走ってきて車に乗りました」と話しました。

また、現場近くに住む男性は「『泥棒』という大きな声を聞いて部屋の窓を開けたら、足を引きずった男性が『泥棒、誰か捕まえてくれ』と叫びながら追いかけていました。その後、事件を目撃した別の男性が『名古屋ナンバーの黒い車を見た』と言っていました」と話しました。