日本たばこ産業(JT)は9日、同社の加熱式たばこ「プルーム・テック(PT)」使用で、体内に取り込まれる健康懸念物質量の調査結果を発表した。

 16種の成分を比較し、紙巻きたばこ使用時に比べると、大幅に低減できると同時に、禁煙した場合と同等水準まで削減できたとしている。

 調査は紙巻きたばこ喫煙者60人を対象に20人ずつ、(1)PTの使用に切り替える(2)紙巻きの喫煙を継続(3)禁煙の3グループに分け、尿や呼気からアクリロニトリルなどの懸念物質量を測定した。これによると、喫煙継続者に対し、禁煙者とPT切り替え者の懸念物質量は大幅に削減されており、ニコチン以外の削減幅はほぼ同等だった。

 例えばアクリロニトリルではPT、禁煙ともに86%削減、ベンゼンもともに87%減だった。ただ、PTはたばこのため、ニコチンについては禁煙時に比べ、減少幅は半分程度だった。

2018年11月9日 18時53分
産経新聞
http://news.livedoor.com/article/detail/15572408/