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フィリピン マルコス元大統領夫人 汚職の罪で禁錮の判決
2018年11月9日 20時36分

フィリピンでかつて長期独裁体制をしいたマルコス元大統領の妻、イメルダ・マルコス夫人が、閣僚時代にスイスの団体に不正送金を行ったとして、10件にわたる汚職の罪に問われていた裁判で、地元の裁判所は、このうち7件について合わせておよそ2億ドルが不正に送金されたと認定し、イメルダ夫人に、一件につき禁錮6年1か月から11年の判決を言い渡しました。

フィリピンでかつて長期独裁体制をしいたマルコス元大統領の妻で、現職の下院議員のイメルダ・マルコス夫人(89)は、元大統領の政権下で閣僚などを務めていた1984年までの16年間で、事実上、運営するスイスの団体に、不正に送金を行ったとして10件の汚職の罪に問われていました。

地元の裁判所は9日、このうち7件について、合わせておよそ2億ドルが不正に送金されたと認定し、イメルダ夫人に対して、1件につき禁錮6年1か月から11年の判決を言い渡しました。残る3件については無罪判決が言い渡されました。

現地のメディアによりますと、裁判は27年間の長期におよびましたが、イメルダ夫人は最高裁判所に上告できることから、判決が確定するまで収監されない可能性があるということです。

イメルダ夫人をめぐっては、25年前、別の汚職の罪で禁錮刑の判決が言い渡されましたが、その後、最高裁判所で無罪の判決が確定した経緯があります。

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