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ロシア主導のアフガン和平会議開催 影響力拡大の思惑
2018年11月10日 1時01分

ロシア政府が主導してアフガニスタンの和平について話し合う国際会議が開かれ、ロシアとしては、アフガニスタン情勢への関与を強め、影響力を拡大したい思惑があるものとみられます。

ロシアの首都モスクワで9日開かれた会議には、アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンと、アフガニスタン政府で和平交渉を目指す「高等和平評議会」の代表のほか、周辺国の中国やインド、イランの関係者が参加しました。

この中で、焦点となっているアフガニスタン政府とタリバンの直接協議の再開について、「高等和平評議会」の代表は無条件で協議に入る姿勢を示したものの、タリバン側は「直接協議に応じるのはアメリカ軍が撤退したあとだ」と主張し、歩み寄りは見られませんでした。

アフガニスタンの和平に向けてはアメリカ政府でアフガニスタン問題を担当するハリルザド特別代表が先月、カタールの首都ドーハでタリバンと会談するなど直接対話に乗り出しています。

ロシアとしては中国やイランなどの友好国と協調してアフガニスタン情勢への関与を強め、影響力を拡大したい思惑があるものとみられます。