金融機関に10年以上預けられたまま取り引きがない預貯金は、来年から「休眠預金」として公共性の高い民間事業で活用されるようになります。大手銀行は、通知を出すなどして制度の周知を図っています。

「三菱UFJ銀行」は、残高が1万円以上で、休眠預金の対象になりうる口座を対象に先月末から、はがきを送り始めました。

はがきが届けば、預金者の所在が確認されたとみなし、対象から外すということで「三井住友銀行」や「みずほ銀行」も、来年、通知を行う予定です。

10年以上取り引きがない休眠預金は毎年700億円ほど発生していて、国は、来年秋ごろから地域の活性化や子育て支援などに取り組む民間の団体への助成金などとして活用する方針です。

休眠預金になるとATMでの引き出しができなくなりますが、通帳や本人確認ができる書類を窓口に持って行けば、何年たっても引き出せるということです。

「全国銀行協会」の望月昭人企画委員長は「預金者一人一人に制度の趣旨や返金方法などを伝えることが重要だと考えています。身に覚えのある預金があれば金融機関に問い合わせてほしい」と話しています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181110/k10011705951000.html
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