https://www.yomiuri.co.jp/national/20181108-OYT1T50150.html

中高年の就職を無料で支援する「ミドル・シニア仕事センター浜田」(島根県浜田市田町)の相談支援員が、
求職活動で訪れた50歳代の女性に「結婚も就職」などと発言、他の男性相談者との結婚を勧めるような言動があった。
女性からの訴えを受け、同センターと運営母体の県労働者福祉協議会(事務局・松江市)は不適切だったと謝罪した。

同センターは県が同協議会に委託して運営する無料職業紹介所で、浜田市には2015年に開設された。
おおむね45歳以上を対象に、求職者に担当の相談支援員がつき、仕事の紹介やカウンセリング、
就職後も相談に応じるなどの支援プログラムを実施している。

女性は今年4月から利用を始め、男性相談支援員が担当となった。当初から女性の家族構成を訪ね、配偶者がいないと知ると、
「結婚も就職の一つ」などと発言。今月2日に訪れた際には、他に担当している男性の年齢と職業を告げ、
「ずっと独身で結婚したがっている。家を建てたいとも話している」などと、紹介するかと言わんばかりの話を始めたという。

女性は会話の内容をメールで協議会に報告。協議会から「不適切な対応でおわび申し上げます」との返信があり、
センター職員が謝罪に訪れた。岡本勤所長は「相談者のプライベートに踏み込み、不適切だった」とし、職員教育を徹底したいなどと説明した。

女性は「仕事探しで利用したのに結婚を勧めるなど女性をばかにしている。働いて自立したい思いを全く理解していない」と憤っている。