2018年11月15日00時44分
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安倍晋三首相は14日、訪問先のシンガポールでロシアのプーチン大統領と会談し、
1956年の日ソ共同宣言を基礎に平和条約交渉を加速させることで合意した。
56年宣言は平和条約締結後に歯舞(はぼまい)群島、色丹(しこたん)島の2島を引き渡すと明記している。
日本政府は従来、国後(くなしり)、択捉(えとろふ)の2島も含めた北方四島の一括返還を求めていたが、
首相は今後の交渉で2島の先行返還を軸に進める方針に転換した。

日本と旧ソ連が国交を回復した56年宣言は、平和条約締結後に歯舞、色丹の2島を引き渡すと明記。
2001年のイルクーツク声明ではこの宣言を交渉の出発点とした上で、4島の帰属の問題を解決し、
平和条約を締結することを確認した。

今回の合意も56年宣言を基礎としたが、首相は「4島の帰属」については記者団に言及しなかった。
安倍政権幹部も14日夜、「国後、択捉の2島にはあれだけ人が住んでいるんだから、ロシアが返還するわけはないだろう」
と述べた。政権としては4島の返還を求める姿勢は堅持しつつも、歯舞、色丹2島を優先することを軸に進める方針に転換した形だ。

首相は会談後、記者団に対し、「戦後70年以上残されてきた課題を次の世代に先送りすることなく、
私とプーチン大統領の手で必ずや終止符を打つという強い意志を大統領と完全に共有した」と語った。

首脳会談の終了後、ロシアのペスコフ大統領報道官は記者団に「プーチン大統領と安倍首相は、1956年の日ソ共同宣言を基礎に、
平和条約問題の交渉を活性化することで合意した」と話した。

首脳会談は通算23回目。プーチン氏が9月に前提条件なしで平和条約を締結しようと提案してから初めてで、約1時間半にわたった。
日本側の説明によると、全体会合が約45分、その後、通訳を交えて約40分話した。首相は記者団に「通訳以外、私と大統領だけで
平和条約締結問題について相当突っ込んだ議論を行った」と説明。年明けにも首相がロシアを訪問し、プーチン氏と会談を行うことでも一致した。

会談冒頭、プーチン氏は今月30日〜12月1日にアルゼンチン・ブエノスアイレスで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議でも
首相と会談する考えも示した。

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