11/16(金) 11:35配信
Web東奥

 地元企業と商品の企画・開発をしている青森商業高校の商業研究部が、季節のスイーツ「畑のタルト〜秋の出会い〜」を考案し、今月から障害者が働くカフェレストラン「畑のキッチン」=青森市はまなす1丁目=で提供している。砂糖を極力使わずに、地元産のサツマイモなど素材の味を生かした優しい甘みが特長だ。販売は今月末まで。

 プロジェクトのきっかけは9月に発生した北海道胆振東部地震。同部がこれまでに開発した商品を函館市のイベントで販売しようと計画したところ、地震でイベントが中止に。在庫を抱えた同部に、販売の場所を提供したのが畑のキッチンだった。

 協力を機に、今度は店が「季節のスイーツを出したい」と企画を依頼。部員が店の客層や食材を調べ、試行錯誤を経て完成させた。

 タルトは生地に生クリーム、スポンジ、ジョナゴールドのコンポート、サツマイモのクリームを重ね、ブドウなどをトッピング。ジョナゴールドを加えたヨーグルトソースを添え、味に変化をつけた。

 同店は障害者の就労継続を支援するA型事業所で、利用者でも作業しやすいようにタルトの型にもこだわった。

 レストランオーナーの齊藤あゆみさん(45)は「お客さまからは『おかわりしたいくらい』と喜んでいただいている」と笑顔。同部部長の岩渕陽香さん(2年)は「素材を生かした、まさに『畑』らしいスイーツができた」と太鼓判。副部長の片山飛雅さん(同)は「優しい甘さなので、みんなに食べてもらいたい」とPRした。

 タルトは単品400円、ドリンク付き600円(税込み)。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181116-00000003-webtoo-l02