「空飛ぶまで」ソフトバンクロボ社長は人型ロボ進化に意欲
古川有希、Pavel Alpeyev
2018年11月19日 12:30 JST
更新日時 2018年11月19日 13:27 JST
→2例目として清掃ロボット「ウィズ」開発、来年3月にレンタル開始
→ビジョン・ファンド投資先、米ブレインの自動運転技術を搭載
ソフトバンクロボティクス(東京・港区)の冨沢文秀社長は19日の製品発表会で、人型ロボット「ペッパー」について、ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長と「空を飛ぶまで進化させようと、半分冗談だが言っている」とし、「皆さまがイメージできる以上のヒューマノイドにしたい」と述べた。
ソフトバンクGは同日、ペッパーに続く2種類目として清掃ロボットを開発したと発表。運営するビジョン・ファンドの投資先である米ブレイン・コーポレーション(カリフォルニア州)の技術を搭載している。
冨沢社長は、「まさに群戦略の初めてのアウトプットになるかもしれない」と発言。配膳など「いろいろな技術の派生が考えられる」との見通しを示した。
ソフトバンクGでは2015年にペッパー、今年8月には自動運転床洗浄機を発売。17年にはロボット開発を手掛けるボストン・ダイナミクスの買収に合意した。
今回発表した清掃ロボット「ウィズ」に搭載されるのは、ブレインの自動運転技術「ブレインOS」。主にカーペットなど床清掃を目的に自律走行が可能な乾式バキュームクリーナーで、最初に手押しして清掃エリアの地図データを登録すれば、自動で清掃を行うことができる。
申し込み受け付けは19年2月から開始し、月額2万5000円のレンタルプランでの提供を3月以降に開始する予定だ。数値目標は非公表。