https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181126/k10011723581000.html

慰安婦問題や太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題で日韓関係が冷え込む中、先月に続いて、
韓国の超党派の国会議員団が、26日午前、島根県の竹島に上陸しました。

26日午前9時ごろ、韓国の与野党の国会議員8人が、ヘリコプターで島根県の竹島に上陸し、
駐留している警備隊のためにこのほど改築された施設を視察するとともに、隊員たちを激励しました。

竹島をめぐっては、先月22日にも、別の韓国の議員たち13人が上陸して、「韓国の領土だ」と
アピールしたほか、今月15日には、韓国の海洋調査船が島周辺の日本の領海に入っていて、
いずれも日本政府が韓国側に抗議しています。

日韓の間では、このところ、歴史をめぐる摩擦が立て続けに起きていて、今月21日には、
韓国政府が、慰安婦問題をめぐる日韓合意に基づいて設立され、日本政府が10億円を拠出した財団を、
解散させると発表しました。

また、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題でも、韓国の最高裁判所が、先月30日、
「徴用工として日本で強制的に働かされた」と主張する韓国人4人に損害賠償を支払うよう
新日鉄住金に命じる判決を言い渡し、今月29日にも、三菱重工業をめぐる同様の裁判で
最高裁の判決が言い渡される予定で、日韓関係は一段と冷え込んでいます。