タレントの故やしきたかじんさんの闘病生活を描いた作家百田尚樹氏の書籍「殉愛」を巡り、名誉を傷つけられたとして、たかじんさんの元マネジャーの男性(52)が、百田氏と出版元の幻冬舎(東京)に1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は28日、名誉毀損などを認め、計275万円の支払いを命じた。

 森田浩美裁判長は、男性が本の中で、マネジャーとしての能力を欠き、金に汚い人物として描かれていると指摘。裏付けを欠く部分が少なくなく、真実と信じる相当性があるとは認められないと結論付けた。

 幻冬舎と百田氏は「主張が認められたところがあるが、認められなかった部分は誠に遺憾。判決を精査し、対応を検討する」とのコメントを出した。

2018年11月28日 17時44分
共同通信
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