大阪府の松井一郎知事(大阪維新の会代表)は5日、大阪都構想の是非を大阪市民に問う住民投票について、来年夏の参院選と同日実施を目指すと表明した。同日実施ができない場合は知事を辞職し、出直し知事選に打って出る可能性についても言及した。

 松井氏はこの日の定例会見で、住民投票と参院選の同日実施について「一番合理的。お金はかからないし、投票率を上げて大勢の民意が反映される中で(住民投票を)するのは当然のこと」と語った。

 都構想は大阪市を廃止して東京23区のような特別区に再編する制度改革。住民投票の実施には、府議会と大阪市議会での議決が必要だが、維新単独では両議会で過半数に満たないため、公明党の協力が欠かせない。松井氏はこの日の会見で「ボールは公明にある」と何度も発言し、住民投票の日程で歩調を合わせるよう公明側に強く求めた。(楢崎貴司)

2018年12月5日17時57分
朝日新聞デジタル
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