塩は来年度以降、値上げ一色の様相となってきた。今年4月に国内塩大手が業務用塩の18〜20%値上げで出揃い、実施したことで、国内塩を原料とする特殊製法塩各社は既に値上げをかぶっている状況下にある。

加えて、輸入塩の大手商社である三菱商事と三井物産が揃って原塩価格の値上げ交渉を現在進めている。輸入天日塩を原料に溶解再生・加工する企業は軒並み来年1月以降から原料塩価格が上昇することが決定しているため、1月から即値上げはタイムスケジュール的に難しいにしても、4月頃から値上げに踏み切ると予想される。市販用塩大手のブランド商品はいずれも、国内塩と輸入塩を原料に再製・加工などを施して製品化しているため、国内塩と輸入塩の業務用が値上げする以上、特殊製法塩の値上げは避けられない情勢である。

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