https://www.bbc.com/japanese/46436106

豪議会で「生腕を出す権利」? 女性記者が退出させられ議論に
2018年12月4日

オーストラリアの女性記者が、袖なしに近い服を着ていたからと豪議会の議事堂を退出させられたと明らかにした。ソーシャルメディアでは記者を支持する声が高まっている。

豪ABCニュースで司会などを務めるパトリシア・カーヴェラス氏は3日、オーストラリア連邦議会での政治家との質疑応答の時間に、「肌が露出し過ぎている」ことを理由に退出を求められたことを明らかにした。

豪議会ではジュリー・ビショップ下院議員が半袖や袖なしのワンピースを着て登院することが多いだけに、カーヴェラス氏の服装と比較する人も多い。

今では大勢がSNSでカーヴェラス氏を支持している。退出を求めるなど理不尽だと反発する人もいいる。
カーヴェラス氏は3日、「これが物議を醸した私の服装」とツイッターに写真を投稿した。

豪ABCニュースでカーヴェラス氏は、「礼儀正しい」係員がやってきて、自分の服装が「肩を出し過ぎ」なので、「もっと体を覆うよう」指示されたと説明した。

カーヴェラス氏は係員に対して、自分の服は議会の基準に見合っているはずだと反論したという。

「腕をさらけ出す権利」

トニー・スミス下院議長は、質問時間の最後に、この問題は自分が調査すると述べた。
豪議会のサイトによると、服装基準は「個人の判断」に委ねられている。ただし、何が許容範囲かという最終的な判断権限は議長にある。

服装基準は、「男性の場合はきちんとしたジャケットとズボン、襟付きシャツ、ネクタイで、女性の場合もこれに準ずるもの」としている。
この基準は議員と報道関係者のどちらに対しても適用される。そのため、適用に一貫性がないという指摘が多く出ている。
たとえば豪ナイン・ネットワークの政治記者、エアリー・ウォルシュ氏は、11月26日撮影のビショップ議員の写真とカルベラス氏の3日の写真を並べてツイートした。
(リンク先に続き)

パトリシア・カルベラス記者の腕がSNSで話題に
https://ichef.bbci.co.uk/news/410/cpsprodpb/0225/production/_104594500_barearmswoman.jpg
https://ichef.bbci.co.uk/news/410/socialembed/https://twitter.com/PatsKarvelas/status/1069486722998648832~/japanese/46436106
11月26日撮影のビショップ議員の写真とカルベラス氏の3日の写真
https://ichef.bbci.co.uk/news/410/socialembed/https://twitter.com/AirlieWalsh/status/1069455637615042561~/japanese/46436106
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