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教職員4割が「過労死ライン」超の時間外と回答 日教組調査
2018年12月6日 4時11分教育

学校現場の働き方改革をめぐって、日教組=日本教職員組合が行った意識調査で、4割近くの教職員が、いわゆる「過労死ライン」を超える1日4時間以上の時間外労働をしていると答えました。

意識調査は、日教組がことし7月から9月にかけて、インターネットを通じて、全国の小学校や中学校などの教職員を対象に行い、1万1125人から回答を得ました。

それによりますと、平日の1日の平均勤務時間を聞いたところ、97%の教職員が時間外労働をしていて、いわゆる「過労死ライン」とされる月80時間超えに相当する1日4時間以上の時間外労働をしていると答えた人は38%に上りました。

また、週末の勤務状況を聞いたところ、59%の教職員が出勤していて、1日の平均出勤時間は2時間余りとなっています。

一方、文部科学省が、平日の勤務時間を延長する代わりに、夏休みなどにまとまった休みを取る「変形労働時間制」の導入を検討するなか、夏休みの負担を軽減するために見直すべき業務を複数回答で尋ねたところ、「研究・研修会」が48%と最も多く、次いで「部活動指導」と「出張」が36%、「調査・報告」が35%などとなっています。

日教組では「ほとんどの教職員が時間外労働をしている実態が明らかになった。今後の働き方改革の議論に生かしていきたい」と話しています。