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プーチン大統領「米がINF破棄ならロシアも中距離核保有」
2018年12月6日 6時09分

アメリカがロシアに対して60日以内にINF=中距離核ミサイルの全廃条約を順守する対応を取らなければ条約を破棄する手続きを正式に始めるとしたことに対し、プーチン大統領は、条約違反はしていないと改めて主張したうえで、アメリカが破棄するのであれば、ロシアも中距離核ミサイルの保有を進める考えを示しました。

アメリカのポンペイオ国務長官は4日、ロシアに対して60日以内にINFを順守する対応を取らなければ条約を破棄する手続きを正式に始めると表明しました。

これに対しロシアのプーチン大統領は5日、ロシアのメディアに「アメリカ側からは違反だとする証拠が何も示されていない」と述べ、条約違反はしていないと改めて主張しました。

そのうえで「私たちは条約の破棄に反対しているが、もしそうなるのであれば、ロシアもそれに応じた対応を取る」と述べ、ロシアも中距離核ミサイルの保有を進める考えを示しました。

プーチン大統領は先週、G20サミットの場でトランプ大統領と会談してINF全廃条約に関する協議をしたい意向でしたが、ウクライナ情勢を理由にアメリカ側が会談を中止したことなどで、条約が破棄されて新たな核軍拡競争が始まるのではないかという懸念が強まっています。

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