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ソフトバンク障害 影響広がる 飛行機 スマホ決済 宅配便も…
2018年12月6日 19時03分

ソフトバンクの通信障害の影響が、さまざまなところに広がっています。

佐川急便 再配達できず
宅配大手の「佐川急便」によりますと、ソフトバンクの通信障害の影響で、全国の広い範囲で宅配便のドライバーの携帯電話がつながらなかったりつながりにくくなっているほか、インターネットから申し込みの情報があった荷物の集荷や再配達の情報がドライバーに届かなくなっているということです。

このため6日、荷物を受け取れず不在配達票を受け取った人は、6日の再配達ができない可能性があるということです。

ヤマト運輸と「ゆうパック」を手がける日本郵便は、今のところ影響は出ていないということです。
スマホ決済にも支障
スマホでの決済事業を行っている「PayPay」によりますと、ソフトバンクの通信回線を使っている利用者の中には、アプリが起動しなかったりして、起動してもつながりにくかったりして、決済ができなくなるケースもあるということです。
モバイルSuicaも影響
JR東日本によりますと、ソフトバンクの通信障害の影響で、携帯電話を使って駅の改札で自動精算できる「モバイルSuica」というサービスで入金ができなくなったり、ホームページでの乗車予約ができなくなったりしているということです。一方、モバイルSuicaを使った改札の出入りや買い物には、今のところ影響は出ていないということです。
コンサート会場でも
高松市では人気バンド「SEKAINOOWARI」のコンサートが6日夜7時から開催されますが、「ソフトバンク」の通信障害で、電子チケットが表示できないおそれがあるとして、ファンクラブでは、事前に画面を保存するなどの対応を呼びかけていました。

コンサート会場を取材したところ、電子チケットの画面を保存している「ソフトバンク」のユーザーもいて、大きな混乱は見られませんでした。岡山県から来た20代の女性は、「ライブに行く途中でつながらないことに気づいて一瞬、不安になりましたが、WiーFiがつながる場所を見つけて何とか対応しました」と話していました。
飛行機 ジェットスター3便で遅れ
LCC=格安航空会社の「ジェットスター・ジャパン」によりますと、乗客が搭乗する際にソフトバンクの回線を使ったスマートフォンで搭乗券を確認していますが、通信障害の影響で、スマートフォンが一時、使えなくなったということです。このため、手作業で搭乗券の確認を行った結果、成田空港を出発する合わせて3便で最大15分ほどの遅れが出ましたが、午後5時半までに復旧したということです。
公衆電話に列 交番で道を聞く
JR渋谷駅前にある公衆電話には、ソフトバンクの携帯電話ユーザーが列を作りました。

20代の会社員の女性は「会社に連絡しなければならず並んで順番を待っています。公衆電話を使うのは初めてです。早く復旧してほしいです」と話していました。

また、スマートフォンの地図アプリが使えなくなったために、交番で警察官に道を尋ねる人の姿も多く見られました。

仙台市から訪れたという女性は「アプリの地図を見て行くつもりでしたが、使えなかったので、交番で道を聞きました。遠出してきたのにLINEもできず、とても不便です」と話していました。

JR渋谷駅前ではソフトバンクの携帯電話がつながらないことに困惑する声が聞かれました。

都内の20代の女性は「友人とご飯を食べるつもりでしたが、連絡が取れないので帰ります」と話していました。また、別の20代の女性は「短い時間だけつながったので、その間に、『ハチ公前』ということと時間だけを決めて、落ち合うことができました。こんなことはないようにしてほしい」と話していました