https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20181206/0022265.html
茨城県にある研究施設では放射性廃棄物を保管するドラム缶すべての点検におよそ50年かかるとされていますが、全体の40%あまりのドラム缶で腐食が進んでいることが分かり、運営する日本原子力研究開発機構は、優先して健全性を確認する方針を示しました。

茨城県東海村にある研究施設にはドラム缶およそ4万6000本に入った低レベルの放射性廃棄物が保管されていて、点検におよそ50年かかるとされています。
これについて6日、原子力規制委員会の監視チームの会合が開かれ、原子力機構の担当者がドラム缶の点検方法などを説明しました。
それによりますと、全体の40%あまりにあたるおよそ2万本が保管を始めてから41年を超えていて、外部から腐食が進んでいることがわかりました。
このため原子力機構では、来年3月までに腐食の状況を詳しく調べる計画を立て、優先して健全性を確認すると説明しました。
これについて事務局の原子力規制庁の担当者から「記録からドラム缶の中身を分析できないのか」とか、「点検の全体像が見えない」といった意見が出されましたが、原子力機構は次回以降、説明すると答えていました。
一方、残りのおよそ2万6000本のドラム缶については、腐食の状況や過去の点検記録などを踏まえて今後、健全性を確認する計画です