https://www.cnn.co.jp/usa/35129743.html

「シャワーを盗撮され脅迫受けた」、女性がヒルトン提訴 米
2018.12.06 Thu posted at 15:45 JST


(CNN) 米シカゴ在住の女性がこのほど、ホテルの従業員からシャワーの様子を隠し撮りされ脅迫を受けたとして、米ホテルチェーン大手ヒルトン・ワールドワイドを相手取り、賠償金1億ドル(約113億円)を求める裁判を起こした。十数カ所のポルノサイトに動画を投稿されたとしている。

訴えによれば、盗撮は女性が2015年にロースクールを卒業した直後、ニューヨーク州オールバニにある「ハンプトン・イン&スイーツ」に滞在していた時に起きた。司法試験の準備をする目的で泊まっていたところ、バスルームの隠しカメラで盗撮されたという。

女性は弁護士を通じた声明で、「ホテルの部屋に入る際はプライバシーと安全性を期待している」「私に起きたことは信じがたい違法行為であり、性犯罪として扱われるべきだ」と述べた。

女性は盗撮被害に気付いていなかったが、今年9月になりポルノサイトに氏名つきの動画が掲載され、さらなる画像を要求するメールも届くようになった。

メールの送り主は学校や職場の場所に加え、司法試験を受けた事実も知っていた。女性が返信しないでいると、別のサイトにも動画が投稿され、1週間後には友人や同僚、元クラスメートに送られた。

この人物は続けて即金で2000ドルを要求し、動画投稿などを停止するためには毎月1000ドルを1年間支払うよう求めてきたという。

ヒルトンホテルの広報担当は声明で、「宿泊客の安全と快適さを真剣に考えている。訴状に記された詳細には胸が痛む」と述べた。

現場とされるハンプトン・インは、訴訟内容に「ショックを受け、ぼうぜんとしている」と述べ、宿泊客の安全が最優先事項だと強調。初期調査ではこれまでのところ証拠は見つかっていないと説明した。