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デモ暴徒化防ぐため 治安部隊6万5000人で警戒へ フランス
2018年12月7日 4時09分

フランスでマクロン政権に対する抗議行動が続く中、フィリップ首相は、今週末に呼びかけられている大規模なデモが暴徒化して混乱が広がるのを防ぐため、パリを中心に全国に6万5000人の治安部隊を配置して警戒にあたることを明らかにしました。

フランスでは、地球温暖化対策として来月から予定されていた燃料税の引き上げに抗議するデモが全国に広がり、マクロン政権は5日、引き上げを断念しましたが、人々の不満は収まらず、8日も再び大規模なデモが呼びかけられています。

これについて、フィリップ首相は6日、議会上院で演説し、先週、パリでデモ隊の一部が暴徒化して130人以上がけがをする事態になったことに触れたうえで、8日のデモに対しては、「最大限の警戒ときぜんとした態度で対応する」と述べました。

そのうえで、デモが暴徒化して、混乱が広がるのを防ぐため、パリを中心に全国に6万5000人の治安部隊を配置して、警戒にあたることを明らかにしました。

8日に予定されているデモに備えてパリ市とパリ警視庁は、先週、混乱の現場となった観光名所、シャンゼリゼ通りやその周辺にある店に対して閉店するよう要請したほか、複数の美術館や文化施設もこの日は閉館を予定するなど、週末を前に警戒が高まっています。