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60代患者の結核感染を見落とし 埼玉県立がんセンター
2018年12月6日 18時33分医療

埼玉県は、県立がんセンターで治療を受けていた60代の患者の結核の感染を見落としていたとして、診断ミスを認め謝罪しました。県によりますと、患者の症状は回復に向かい、今のところほかへの感染は確認されていないということです。

埼玉県によりますと、結核の感染を見落としていたのは埼玉県伊奈町にある県立がんセンターで、ことし4月から4か月間、血液のがんの治療を受けていた県内の60代の女性患者です。

別の病院で結核と診断されたことが、先月、保健所を通じて分かったことから、がんセンターで治療を受けていた当時の肺のエックス線画像を調べ直したところ、結核への感染を示す症状が出ていたということです。

県は「診断漏れによってその後、結核の症状が進んだとみられる」と診断ミスを認め、「大変申し訳ない」と謝罪しました。

女性は現在、別の病院で結核の治療を受け、命に別状はなく回復に向かっているということです。

また県立がんセンターは当時女性と接触したとみられる患者や病院関係者など100人余りに検査を行い、今のところほかへの感染は確認されていないとしています。

県は画像診断を複数の医師で行うなどして再発防止に努めるとしています。

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