ソフトバンクが全国で提供する携帯電話サービスで、6日午後1時39分以降に大規模な通信障害が発生し、音声通話とデータ通信がつながりにくくなった。

 約4千万人の契約者の大半に影響が出たとみられ、同社の通信障害では最大規模。原因はほかの通信事業者の回線に中継する交換機の不具合で、午後6時4分以降、順次復旧しているという。19日に上場を控える同社にとってイメージダウンは必至だ。

 総務省は、契約者全体という影響人数の多さと障害発生から復旧まで4時間余りという時間から、電気通信事業法上の「重大事故」と判断。30日以内にソフトバンクに対して事故の詳細と再発防止策の報告を求める方針で、業務改善命令を出すことも検討する。

 大容量通信プランなどを扱うソフトバンクの契約者と、同社の格安スマートフォンブランド「ワイモバイル」の契約者など約4千万回線(9月末時点)で障害が発生した。ソフトバンクの回線を借りてサービスを提供する格安スマホの利用者にも影響が出た。同社回線を使う格安スマホブランドには、LINE(ライン)モバイルやmineo(マイネオ)などがある。

 一方、携帯電話回線を活用してソフトバンクが提供している固定電話サービスにも障害が出た。

 ソフトバンクの大規模な通信障害は、今年に入って3回目。2月には、同社の固定電話サービスと携帯電話から、市外局番「03」の電話番号につながりにくくなる障害が発生。約67万人に影響が出た。9月には、同社利用者が送信した電子メールの一部が自動で迷惑メールと判定されて約1030万通が消失。全国で約436万人に影響が出た。

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