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逮捕された華為の孟CFO、将来のトップと目される「最重要幹部」

Bloomberg News
2018年12月7日 8:36 JST
→「常に自信家」で極めて有能とカウンターポイントのヤン氏
→父親の地位を将来的に継ぐことになるかは定かではないとされる

中国のスマートフォンメーカー、華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)の孟晩舟副会長兼最高財務責任者(CFO)は、単なる企業幹部とは訳が違う。華為創業者の任正非最高経営責任者(CEO)の娘であり、将来は同社のトップに就く可能性もある。その逮捕は、すでに複雑になっている米中の対立をますますやっかいにする。

  孟CFOは人民解放軍のエンジニアだった任氏と、四川省政府高官の娘である孟軍氏の間に誕生した。任氏は1987年に華為を設立し、その後30年間で同社をスマートフォンと通信機器で国内最大手の企業に成長させた。

  孟CFOは約20年前に華為に入社。販売展示会の手伝いなどから始まり、次第に経営陣の中でも中心的な存在となった。ただ、将来的に父親の地位を継ぐことになるのかは依然定かではないという。一族の富と人脈がありながらも、ハーバード大学で学んだバレリーナの妹とは違い、社交界の付き合いは控えている。

  テクノロジー市場を分析するカウンターポイント・リサーチの調査ディレクター、ジェームズ・ヤン氏は公開イベントで孟CFOと知り合った。「常に自信家」で極めて有能だと同CFOを評し、逮捕と制裁の恐れが華為にとって大きなリスクだが、それは孟CFOが極めて重要な幹部だからでもあると指摘した。


  任氏は2013年に社内向けの電子メールで、親族がCEOを継ぐ可能性を強く否定。中国オンラインニュースの新浪科技によると、任氏は後継者として必要な資質を挙げた後で、「親族の誰もこれらの資質を持ち合わせていない。後継者の序列には決して入らない」と記した。

  任氏は11年12月、がんの手術を過去8年間に2回受けたことを社員に明らかにした上で、上級幹部に同社を率いる準備をさせるローテーション制度を発表。CEOのローテーション制度を採用するなどしていた。

原題:Huawei’s Arrested CFO Rose Through Ranks Despite Father’s Rebuke(抜粋)

華為の孟晩舟CFO撮影:Maxim Shipenkov / EPA
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