2018年12月7日 2時3分
朝日新聞デジタル

 韓国の大法院(最高裁)が、朴槿恵(パククネ)前政権の意向をくみ、韓国人元徴用工らが日本企業を相手に起こした損害賠償請求訴訟の判決を先送りしたとされる事件で、ソウル中央地裁は7日未明、前大法官(最高裁判事)の朴炳大氏(61)に対する逮捕状の請求を棄却した。

 検察が職権乱用などの容疑で請求していた。最高裁判事経験者に対する逮捕状請求は韓国で初めてで、結果が注目されていた。

 朴氏は、朴前政権時代の2014〜16年、最高裁判事と、訴訟の進行を担当する最高裁の付属機関である法院行政処のトップを兼任。当時最高裁で係争中だった元徴用工の損害賠償請求訴訟の判決を故意に先送りするように大統領府などと協議した疑いが持たれていた。

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